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産休・育休を取得後、以前の職場に復帰されたママさん。今までにないくらい、働き方に悩んでしまっているのではないでしょうか。
家事・育児と仕事の両立って大変だとよく聞くけど、実際に体験してみると「こんなに大変だったんだ」って思うことがあるかと思います。
それ故、働き方に悩むママも多いのです。
なぜ両立がツラいのか
独身時代、出産前の状態では自分のことに集中できる時間がありましたよね。
自分のことをできる時間はなかった・・・とその時は思っていたとしても実際に子育てが始まってみるとそれ以上に自分の時間ってなくなります。
お風呂上がりに化粧水をつけることすらできず、子ども優先。ゆっくりメイクする時間もなく、サラッとメイクしただけとか。
子どもが1歳を過ぎてようやく自分のことにも気が回るようになりました。
何でも子どものペースでやることになるのでご飯一つ作るにしても倍以上時間がかかったり、家事も短時間で済ますことができていてたのが、細切れにしか時間がとれなかったりで中々終わりが見えてこず・・・。
子どもともゆっくり遊んだり話をしたりする時間を取りたいという理想があっても現実は中々そうもいかず様々な葛藤を抱いているママもいるかと思います。
私は、以前長男が1歳過ぎてから(育児時間が終わったので)、残業残業の毎日で朝は7時に家を出て、帰ってくるのは22時23時ということが日常になっていた時期がありました。
自宅から職場は自転車で5分、徒歩で15分位という近場にあったのですがかなりしんどかったです。
起きている子どもと会えるのは朝と休みの日だけで、保育園の先生がお母さんなのでは?と錯覚してしまうくらい保育園で過ごしている時間が長かったです。
家事・育児もまともにできないし、でもやらなきゃいけないし・・・子どもも夜泣きが酷かったのですが、精神的にも不安定になっていたのでしょう。
結局私自身も、身体を壊してしまったので休職したこともありました。
今まで通り働くことが難しくて当たり前。できない今を受け入れよう。
ママになって働き、
・独身の人と同じように働くことは難しい、家族の協力がないと無理
・家事も、育児も、仕事も完璧にこなすことはできない
ということを身をもって体験できました。
今まで、ほとんど仕事を休んだことがなかった人でも、ママになってからは子どもの体調不良で何度も仕事を休まなければならなかったり、通院のため遅刻や早退しなければならなかったりすることが多くなります。
周りの同僚と比較してしまい、どうしても満足に仕事ができない状況が受け入れられないということもあるでしょう。
完璧主義であればなおさら。
ママになって、できなくなってしまった事ってたくさん出てきますが、子どもの成長とともにそんな悩みも減っていきます。
そして、ママになったからこそできるようになったことも多くなります。
子育て経験はそれだけで大きな強みなのです。
時間の使い方や指導力、状況判断力も磨かれる人もいらっしゃいます。
子どもの行動から危険予測力が身についたり視野も広くなったり、情報収集能力も身につくので、管理の仕事が向いてくるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
両立に悩んだら、働き方をすぐに変える?
私は当時、働き方を変えたくても考えられた方法は
①異動
②転職
の2パターンだけで、パートという選択肢は全くありませんでした。
それはなぜか
・家計が厳しいから、お給料を下げたくない
・大黒柱としてプライドがあった
・働くこと自体は好きだったから
さらに
・職場が離れると通勤に時間がかかる
・保育園を新たに探す時間がない、待機児童が多くすぐに入園できない
・元旦那の働いてた会社も倒産して無職になった
という理由から転職はせず、残業がほとんどない部署に異動させてもらいました。
その代わり夜勤の回数は増えましたけど、夜勤をすることは好きだったので、良かったのですが、夜勤明けで子どもの面倒を見ることは体力的にツラかったです。
院内保育園だったので、勤務時間以外は預かってくれないのです。
先ほどの理由をみても、ママの働き方を考える際に、勤務時間だけが問題になるわけではないのです。
働き方を変えたいという背景には様々な原因が隠れています。
私の場合で見ていくと
・家計
・収入
・通勤時間
・やりがい
・保育園
・ワンオペ育児・家事
・自分一人の時間がない
と他の原因がありました。
これらを一つずつ解決していかなければ、ただ働き方を変えてもモヤモヤしている状態は残り、そしてすぐに新たな問題が出てきます。
例えばわかりやすい例で見ていくと
・家計が厳しい状態で転職しても収入が上がる保障がない。(看護師の世界では転職すると基本給が下がってしまうことが多いので)収入が下がれば生活ができなくなってしまいます。
・ワンオペ育児・家事で収入がいいところに転職したとしても通勤時間が1時間かかるところになってしまえば結局家事や育児の時間も減ってしまいますよね。
子どもを連れて1時間かけて通勤することもツラいですね。
なので、働き方を変えたい!からすぐに働き方や職場を変える前に、現状を客観的に把握し、背景にはどんな悩みがあるのかゆっくり自分の気持ちと向き合ってみることが大切なんです。
何を大切にしたいのか、どんな生活が理想なのか、仕事に対する思いや将来の自分像、家計のことで将来のお金の予定など、思いつくことをとにかく紙に書き出してみましょう。
悩みの原因がわかれば、解決方法も変わってきます。解決方法を考えられるヒントが出てくれば行動に移しやすくなります。
仕事の満足度を評価してみましょう
働き方を考えるときに考えるといい、といわれている6つのポイントもありますのご紹介いたします。
1,どれだけワクワクできているか(モチベーション)
2,自分の強みを活かすことができているか(ポテンシャル)
3,自分を成長させる人間関係の中にいるか(コミュニケーション)
4,理想の自分にどれだけ近づくことができているか(ビジョン)
5,自分の働き方、時間や場所など合っているか(ワークスタイル)
6,収入面でどれくらい満足できているか(マネー)
STEP1
裏紙でも何の紙でもいいので、それぞれの項目を今の現状で10段階評価をしてみましょう。
STEP2
理想の仕事の状態をイメージして点数をつけてみましょう。
STEP3
出てきた点数を六角形のグラフにして比較してみましょう。
図 現状と理想の働き方の比較
資料:「金澤悦子・働くママの仕事術・芋づるハッピーポイント」をもとに筆者作成
比べてみると今の自分は何が足りないのか、どこを改善していきたいのか見えてきます。
点数が低い項目があっても、その形が今の自分の理想の働き方なので、気にしなくても大丈夫です。
人によって何を重要視しているのか違いますし、過去と現在とでも価値観が変わることがあります。
いかに現状を理想の働き方に近づけられるかが幸せを感じられ、納得して働くことができるかのポイントになります。
私の場合、今まで収入面ばかり見ていましたが、今は時間的な余裕とワクワク感を大事にしています。
ワクワクできなければ続けていくことができない、成長していけないと感じるからです。
ぜひ、どんな風に働きたいのか、見直してみてくださいね。
そして、それらを今の職場でどうすれば高めていけるのか、まずは考えてみましょう。
転職はそれからでも遅くはありません。
というのも、転職するためには就職先を探し、面接を受け、1度で決まればいいですが、何度か受けなければならない場合があったり、勉強をしなおさなければならないことがあったり、人間関係もまた1からやり直しで・・・などと
ママが子どもを抱えている状況では転職活動は時間もお金もかかり、かなりの労力を必要とします。
それに比べれば同じ会社内で働き方を変える方が労力を使わないで済むので、
まずは時間短縮勤務やパート、配置転換や異動など転職しない方法がないか、考えて見ることをオススメします。