パートで働くママは社会保険に加入するかどうかで悩む事が多いかと思います。
扶養の範囲内で働くのか、扶養の範囲を超えて働くのか・・・。
「社会保険料は高く、働いても手元に残るお金が少なくなる」ためどう働くのがお得なのか考えてしまいますよね。

社会保険料はやっぱり高いですが、その分メリットも大きいんです。
どんな制度があるのか聞いたことがあっても使ったことがないとイメージがわきにくいと思いますので、「社会保険の制度とどんな補償があるのか」「社会保険に入るメリット」「○○万円の壁を知って働き方を考える」についてご紹介していきます。

 

まずは制度と補償内容をチェックしましょう!

 

図:社会保険の5つの保険(執筆者作成)

 

社会保険は5つの制度から成り立っており、「健康保険」「介護保険」「厚生年金」「雇用保険」「労災保険」があります。
給料から引かれるのは「労災保険」を除く4種類で、労災保険は全額会社が負担する保険料になっています。

 

お給料からどのくらい引かれているかについてはこちら
いまさら聞きにくい給料明細の「控除」について をご覧くださいね。

 

ではそれぞれの制度ではどんな補償が受けられるのか、内容を見ていきましょう。

図:社会保険を使って受けられる制度(執筆者作成)

 

健康保険

まずは受診したときや入院したときなど医療費が3割負担になります。(他の助成を受けていたり年齢によっては負担割合は変わります)

そして入院したときは3割負担でも医療費が高額になった場合、高額療養費として限度額を超えた分が後から払い戻しがあったり、事前に限度額認定証をもらっていれば限度額以上の支払いはせずに済みます。

出産一時金や出産手当も健康保険からもらえる給付金です。

 

介護保険

40歳を超えると加入している健康保険と一緒に支払いが始まります。

65歳以上の人は要支援・要介護状態となったときにサービスを受けることができ、40 ~64歳の人は末期がんや関節リウマチ等の老化による病気が原因で要支援・要介護状態になった時にサービスを受けることができます。

サービスは施設入所やデイサービスなどに通ったり、杖やリクライニングベッドなどの福祉用具を借りたりするなどのことができます。

 

厚生年金

自営業や無職の人は国民年金を払いますが会社員は国民年金+αとなった厚生年金を払うことになります。
そのため、老後にもらえるお金も老齢基礎年金+老齢厚生年金といってプラスされるんです。

老後の年金以外にも障害で働けなくなったときなどは障害年金を、自分が亡くなったときには配偶者や子どもに遺族年金が支払われますが、それらの年金にも厚生年金分がプラスされてもらうことができます。

 

雇用保険

失業したときに失業等給付が受けられる他にも求職活動に必要な交通費が出たり、就職のための引っ越し費用や資格を取るための教育資金・技能習得訓練のサポートなども受けられる場合があります。

また、育休中の育児休業給付金も雇用保険からもらうことになります。

 

労災保険

仕事中、通勤途中におきた小さなケガから大きなものまで、治るまで無料で治療を受けることができ、休んでいた期間の給料も一部補償してくれます。

また、障害が残ってしまった場合などは程度により年金(一時金)として障害補償給付が受けられ、介護が必要になった場合は介護補償が、死亡した場合は遺族補償や埋葬料などが支給されます。

 

 

社会保険に入るメリットは?

 

・国保や夫の扶養では受けられない手当がある。
・会社を辞めた後も手当を受給できる場合がある
・国民年金と同じくらいの自己負担額でも国民年金より多く年金をもらうことができる
・会社が保険料を一部負担してくれる

 

健康保険では加入者だけが受けられるものとして傷病手当、出産手当、付加給付(扶養者も受けられる場合があります)があり、雇用保険では育児休業給付金があります。

特に女性でしたら妊娠・出産で仕事を休んだり入院したりする場合があるので、これらの制度を使う割合が高くなります。

 

私もつわりや切迫早産で何度も仕事を休んだことがありますが、傷病手当を使うと休んでいる期間もお給料の2/3の金額をもらうことができたので、生活に大きな支障を来すことなく休むことができました。

産休や育休で仕事を休んでいる間も手当として収入が入るのは本当にありがたいですよね。

しかも出産手当に関しては、条件を満たせば産休中に退職してももらえる手当なので、退職後も収入が少しあるというだけで安心感がありました。

 

そして育児がある程度落ち着いて再就職しようとしたときには失業手当(基本手当)をもらうことができ、すぐに就職できたので再就職手当をもらい、さらには就職後の給料が前職より減ったので、入職して半年後には就業促進定着金もらうことができました。

さらに、2級FP技能士の資格勉強の時の通信講座の受講料は教育訓練給付金制度の対象だったので、受講料の20%を給付金としてももらうことができました。

 

私の場合はこの4年間で様々な給付金をもらうことができ、たくさんの恩恵を受けられました。

ただ、制度を知っているだけではもらえないので、申請する、わからなければ会社の担当者などに聞きに行くというアクションを起こしましょうね。

 

健康保険料や厚生年金を会社が半分負担してくれるのも大きなメリットですね。
実際の負担額については いまさら聞きにくい給料明細の控除について を参考にしてくださいね。

 

 

「○○万円の壁」を知って働き方を考えましょう。

 

社会保険の加入条件は?

フルタイムの正社員以外にもパートでも社会保険に加入できますが、以下の条件が加入条件になります。

 

1週間の勤務時間が20時間以上(残業時間は含まない)
1ヶ月8.8万円以上の給料(年間106万円)
雇用期間の見込みが1年以上ある
学生ではない
501人以上の会社(500人以下でも従業員の合意があればOK)

 

条件を満たせない場合は年収130万円以上、週30時間以上の勤務で社会保険加入となります。

 

実際どれくらいの年収で社会保険が引かれる?

年収が106万円を超えると健康保険と厚生年金が社会保険として引かれます。
2つだけですと年間3,000円程度~なので大きな負担にはならないでしょう。

 

そして年収が130万円を超えると全ての社会保険料が引かれます。
収入が130万円位の時でも社会保険料は年間で約19万円引かれてしまうんです。

反対に収入が106万円を超えると社会保険に加入しなければならないので、加入しないで働きたいと思ったときは年収が106万円、月収8.8万円を超えないように働きましょう。

 

損しないように働くには?

全ての社会保険料が引かれるようになるのは年収130万円を超えてからになりますが、社会保険に加入したいと思って年収130万円で働いたとすると、年収129万円で働いたときよりも手取り収入額が少なくなってしまいます。

手取り収入額が130万円を超え始めるのが年収150万円くらいなので、130万円~150万円の間で働く時は手取り収入額が社会保険加入前よりも少なくなってしまうということを覚えておくといいでしょう。

 

 

まとめ

・社会保険には5つの保険があり、様々な手当や制度があります。
・社会保険料は高いけど、その分メリットも色々あります。特に妊娠・出産を控えている女性にとってはメリットが大きいです。
・条件を満たすと、健康保険と厚生年金に加入する場合は年収106万円以上、全ての社会保険に加入する場合は年収130万円以上になりますが、130~150万円では手取り収入額が少なくなってしまうので、注意しましょう。

 

ここまでおつきあいいただきありがとうございました。いかがでしたか?

ママになると自分の事だけではなく、子どもや家族の事も考えて働き方を変えていくことも多いので、色々悩まれると思います。悩んだ場合はとりあえず、自分が辛くない範囲で働いてみてはどうですか?働いてみてから働き方のバランスを考え直すのもアリだと思います。
人生一度しかないので、無理しすぎず、楽しみましょう❀

少しでもお役に立てると嬉しいです^_^